幸せを利己的に求めるエンジニアの常套手段

最初の入り方はこうだ。
にこやかに和やかにそれ簡単にできるよという。
実際つくる。
何個か繰り返す。
しかし最低限の情報しかわたさない。
記録を取らない。
だんだん当人なしでは成り立たなくして行く。かくすことで。

しかしまだまだ受け続ける。当人しかできないことを盾に自分に対して楽な条件を譲歩としてつけながらだ。

まだまだにこやかだ。
それはまだ自分にとって有益な情報や技術が得られるからだ。

だんだんタスクが溜まってくる。だんだんタスクが同じようなものになって行く。
いろいろやってくれるという噂が広まり当人がつくるものは適当さが看過されはじめる。信頼を得たから。

突如むりめなタスクが来る。
それに集中するという理由で他の仕事を受けなくなる。
しかし重要なタスクであるのでそれが許される。

そろそろ変貌がはじまる。
自分が楽するためにあいまいに流しはじめる。または要求に精度を求めはじめる。

重要なタスクが完了する。
それを二三繰り返す。

徐々に保守業務が出てくるので気軽にタスクを受けなくなってくる。保守業務とはいえ大体は自分が作り残した機能だ。

定常業務なので大変さは少ないが同僚にはスキルが足りないため引き継げないといいはじめる。
要望がコロコロ変わるから決まるまで手をつけないといいはじめる。全ては自分が楽するためにだ。

ここからが本領発揮だ。本来はなかなかコミュニケーションがとりにくく回転が遅い脳みそを簡単なタスクと重要なタスクをこなすために無駄に長いスケジュールを引いたところでだんだん慎重派に変わり始める。

最終的には慎重を盾にあれはあぶないこれはやばいと自分の穴の部分を一般的な技術論に昇華させはじめる。

出来上がった。
利己的な…エンジニアだ。

幸せを利己的に求めるエンジニアのできあがりだ。


あと何年かは持つだろう優秀かつ争いを恐れない人がくるまで。